はじめに
- 2022年3月から上海に来て、銀行口座を作る予定でした。なんやかんや(自宅待機やロックダウン等)あり、そもそも居留許可を取るまでに時間がかかってしまい、2022年夏に銀行口座を作りに行った時には「居留許可の残り期間が1年未満だからNG」と言われ結局作れませんでした。
- 家にいる時間も長く、夫が在宅勤務していたので淘宝や外卖で困ることはほとんどなかったのですが、夫が6月から出社すると途端に不便になりました。
- そこでAlipayを使えるようにしたものの、結局Weixin Pay (WeChat Pay)の方が使えるシーンが多くてちょっとずつ困った、という話をしたいと思います。
Weixinに夫の口座を紐づけたらいいじゃない・・?
- Weixin Payを使うには本人確認が必要です。よって銀行口座を紐づける必要が出てきます。
- 駐妻のお友達に聞くと自分の銀行口座は無くて、ご主人の口座を紐づけてる方もいるようです。
- うちの場合は私の口座を作ることは決まっていたので、それを待つことにしました。一度Weixinに口座を紐付けると、別名で紐付けるのが面倒らしく(試してないのでどれくらい面倒なのかは真偽不明)渡航から10ヶ月、紐付けずに生きてきました。
Alipayだけで何が困ったか
HONEY PAY (亲情卡)だけ最初使っていた
- HONEY PAY(亲情卡)とは、Alipayの支払い方法の一つで、いわゆる「家族カード」です。夫のAlipayで設定をしてもらい、家族として紐づけると支払いができるようになります。月の限度額が設定可能ですので、お子さんに使ってもらうような時も安心、という仕組みです。
- ただHONEY PAYだけでは結構不便でした。実店舗では支払えたのですが、淘宝や饿了么アプリでは支払いが失敗することがしばしば。結局何か買う時には夫に頼むことが多かったです。
Balance を使うようになって広がった
- Alipayのもう一つの支払い方法がBalanceです。これはチャージした分がどんどん使えるもので、前述のHONEY PAYとは異なります。
- この時点でまだ私は自分の銀行口座がありませんので、夫に送金をしてもらいました。そうするとAlipayで残高がある状態になり、そこから支払います。実店舗、淘宝・饿了么アプリでの支払いが問題なくできるようになりました。
- Balanceが使えるようになると、支払い時にHONEY PAYとBalanceどちらから払うかも選べることもあります(ケースによりけりで、Balanceから自動的に支払われることもあります)残高があるだけで信頼度が上がるのでしょうか。
Weixinでしかできないこと
Alipayでそこそこの自由を手に入れたものの、やっぱりWeixinで本人確認をし、Weixin Payが使える方が便利だなというシーンがたくさんありました。私が実際に困ったことをいくつか並べておきます。
EMSのオンライン関税支払い
送ってもらった荷物の関税支払いが必要になった時、Weixinのミニプログラムからオンラインで支払えるのですが、これがどうしてもWeixin Payでしかできません。結局私は郵便局に行き、郵便局でAlipayで支払いました。Weixin Payが使えない間は夫宛に荷物を送ってもらうのが回避策です。
ミニプログラムでの支払い諸々
- 実店舗の飲食店での注文や支払いがWeixinのみというところの方が多いです。逆にAlipay対応のみというところはまだ見たことがありません。Alipayが使えるならWeixinも使えるところの方があるかなと思います。もちろん大体のお店で店員さんに直接注文し、Alipayで支払えはします。ただスマホで全部完結できるのにな、と思うと残念でなりません。
- 私が利用する店舗だと、日本人御用達のニュークイックのミニプログラムや、IKEAのお食事もWeixinのみだったりします。
セミナーやワークショップの支払い
いくつかセミナーやワークショップに参加したのですが、開催者がWeixin Payでの支払いを指定してくることが多く、代わりに夫に払ってもらいました。
割り勘機能による支払い
Weixinには割り勘機能があるのですが、こちらももちろんWeixin Payでのお支払いとなります。
100人を超えるグループチャットに入れない
Weixinで本人確認が済んでいないと人数の多いグループチャットに入れない仕様になっています。せっかく入りたいのに準備ができるまで待たないといけないというのも少々不便でした。
おわりに
今回はAlipayだけでは困った話を中心に書きました。何も使えないよりはAlipayだけでも使えた方がいいのですが、どちらか片方使えるならWeixin Payの方が圧倒的に便利です。Weixin Payも使えるようになり、夫に頼む手間も減ったので生活しやすくなったと思います。