上海の大学の中国語講座を受けました。春期が終わったのでそのふりかえりです。今回結構な長文になります。
受講していた講座
- 上海の大学の中国語講座を受講していました。オンラインでの受講です。
- 3月から6月末まで4ヶ月、週3回、9時〜12時というスケジュールでした。
- グループでの受講で、生徒は10人強でした。途中からの受講も可能なので、人が増えましたが来なくなる人もいたので最終的に残ったのは10 人弱だったかも。
- 授業料は5200元くらいだったと思います。
なぜオンライン?
第二子(乳児)の世話をしながら受講したかった、というのが一番大きな理由です。 この講座はママ友が受講するということで教えてもらいました。 同大学には通学のオフライン講座があり、そちらがメインのようなのですが、乳児を抱えて行けないのでオンラインがベストだと思いました。
中国語を習うのは2校目
学習歴
中国語は大学の時に独学で少しやって脱落。 その後夫の上海赴任が決まった2019年秋にNHKのラジオ講座を受講し始めました。 そして上海に来てから、夫の会社が提携している学校で何回か受講しました。 細々と4年弱と言ったところでしょうか。
1校目はどうだったのか
- オンライン、通学、自宅と場所は選べたのですが、時期的にコロナ対策が厳しかったので、オンラインでした。
- レッスンは2時間、1対1のマンツーマンです。受講日も先生が空いていれば増やせるし、希望次第でアレンジ可能なようでした。
- 先生は日本語ができて、中国語を日本人に教えるのに慣れている人のようです。
- 前日までの欠席連絡であれば振替可能なのはよかったです。
やめた理由は・・・
- 私は定期的なレッスン(週の中で曜日も時間も決めて)を受けたかったのですが、なぜか調整してもらえず。担当者のレスポンスもめちゃくちゃ悪い(返事が来ない)
- レッスンも日本語での説明がメインで、私が中国語で話すのも2時間のうちでほんのちょっと。
- 先生のドタキャンもなぜか多くて、結局出産を機にお願いするのをやめてしまいました。
- マンツーマンでおそらく高い(夫の給料から引かれているので不明)のに費用対効果が悪すぎて。先生は教え方も上手だったので、超初心者ならいいかもしれません。
大学の講座はどうだったのか
総合して、受けてよかったです!!
授業の進み方
先生の進め方が上手なのか、3時間はあっという間に過ぎる印象でした。やることが単調ではないので、だらける前に次に移るような感じ。
- 指定のテキストを1冊購入しました(タオバオで購入)テキストは中国語と英語の表記があります。
- 授業は基本中国語で、たまに先生が英語で補足してくれます。英語でコミュニケーションを取っても大丈夫。
- テキストは12課あり、各課2つ長文がありました。それぞれに単語、文法があります。
- 基本的には3日で1課終わるようなペースです。
- 単語で1日
- 文法で1日
- 長文で1日
- 授業の開始時には各課についているリスニング問題やリーディング問題を解いたり、プリントの宿題が出た後は間違った生徒が多い問題の解説がありました。
- 先生の説明を聞くのがメインになりますが、細々と当てられて何かしら答えることが多いです。
- ブレイクアウトルーム機能で2、3人に分かれて活動することもあります。音読をしたり、ちょっと議論をしたり、ロールプレイをしたり。
- 休憩は3時間うち1回(15分)
宿題は多い?
宿題は毎回出ました。授業の無い日(火・木と土日)であれば終えられる量でした。
- 新出単語を3回ずつ書いて、先生に送る。
- 各課のプリント(テキストの付録)を解いて先生に送る。
- 各課の長文を音読して録音し、先生に送る。
- テキストが終わった後は作文の宿題が何回か出ました。テーマが出され、習った文法を使いつつ、150字くらいで書く、というものです。
よかったところ
定期的に受講ができるので学習リズムがつくところはもちろん、いいところがいくつかありました。
日本語を使う時間がほぼ無い
- 10人強いる生徒のうち、半分が日本人でしたが、授業に日本語を使う機会ほぼナシ。ブレイクアウトルームで日本人とペアになった時に少し使う程度で、数分です。
- ペアは先生が選ぶのでその時の運ではありますが、日本人同士でも中国語のみの場合もありました。
グループ授業の良さ
- 外国語を習う場合、マンツーマンでないと自分が話す時間が短くなるのでグループレッスンはおすすめされないことがあります。ただ今回受けた講座はグループでよかったなと思いました。
- 一緒に学ぶ人がいることが刺激になる。日本人は漢字を使うというアドバンテージがある中、他の国の人もすごい勉強していると感じられる。発音もいいし、会話も上手。
- 自分では考えない例文が出てきたり、単語を使ってくれるので勉強になる。
- 「授業後にお昼食べようよ」「休憩時間にちょっと教えて」というようなコミュニケーションはないものの、他の人がいるのは何らかの刺激にはなります。
オンラインの良さ
- 通学時間が不要。拘束時間は9−12時ぴったりなので、時間が押すこともない。
- 上の子が休みで家にいても受講はできる(ここはお子さん次第ではありますが、うちの子は年齢的にも大丈夫)通学だと欠席になってしまうような状況でも、出席できるのはありがたいです。
- 授業も録画を配信してくれる。どうしても授業を休まなければならないときは配信動画を見ることができました。
- 下の子がぐずっても大丈夫。抱っこもできるし、授乳しながらとか、オムツを変えながら聞いている時もありました。
- 自分でスクリーンショットを取ったり、録音することもしやすい。
気になったところ
留学生の向けのテーマ
大学の本科に通おうとする留学生向けの講座であるため、テキストも学生生活がテーマになります。私のように夫の駐在に同行して、日常生活がメインという主婦には少々合わない話も出てきます。とはいえ文法は学べるし、語彙も増えるので全く無駄とは思いませんでした。
発音は改善しない
- 最初からテキストに沿って行う講義でした。もしかすると超入門の講座もあるのかもしれません。今回受けた初級は発音については全くやらないので、直らないです。。
- もう「吃」と「去」は直らないまま終わりました。自分としては意識して違うのだけれど、先生からすると両方音が違うみたい。
- もちろん間違った発音はその都度教えてくれますが、直るところまでいかないなと。
最後のテストで文字入力の能力が必要
- オンライン講座だったので、期末テストはどう実施するのかなと思っていました。実際はWeChatでアンケートフォーム(问星卷*1)に回答する形式でした。
- 選択問題は選ぶだけなので問題ないですが、困るのは作文です。
- スマホで中国語を入力する方法に慣れていないとテスト時間が足りなくなります。手書きでも拼音入力でもどちらでもいいのですが、ある程度のスピードが求められると思いました。私は拼音を覚えて、拼音入力を普段から使うようにしているので、テストも拼音入力で行いました。
工夫したところ
- 板書は授業中に頑張って取ろうとしない。先生の説明に集中する。書くのが間に合わない時はスクショ!
- 邪魔される心構えでいる。これは日本でテレワークをしながら自宅保育をしていた時に学んだことです。子どもが小さいうちは集中できなくてもイライラしない。
- 他の人が当てられている時も、自分なりの回答を口に出してみる。マイクはミュートなので何を言っても大丈夫。
- 恥ずかしくても質問する。めちゃくちゃでも先生には伝わるので。間違った方が自分の中で覚えます。
- 予習は最低限でもいいからする。私の最低限は読めない/意味の分からない単語を調べておくこと(拼音も)
- 宿題はなるはやでやる。できるタイミングがあれば最優先で。いつ何が起きるか分かりませんので。。
- 少しでも昼寝をする。12時に終わるので、さっとお昼を食べて昼寝をしました。頭が疲れ切って午後持たないからです。
最後に
- 最初何回かは辛かったです。頭を使いすぎて、知恵熱が出るかと思いました。中国語を習うための中国語の単語が分からなかったし、先生がどう進めるか予想がつかなかったから。2、3週目でリズムがついてくると少し楽になりました。
- 月水金と固定で授業が入っていると、友達と予定がなかなか合わないです。午後は上の子のお迎えもあって、さらに疲れているので予定を入れるのは難しい。このあたりは固定で予定を入れるなら仕方ないなと思っています。でも日本で仕事をしながらこの講座は受けられないし、ここにいるから受けられると思うと貴重な経験なので優先しました。
- 私のように小さい子どもが一緒に受けていたり、春休み期間と重なったので小学生くらいの子が家にいる状態で受けている人は他にもいました。たまに見切れるお子さんにほっこり。家事育児と両立しながら受講してほんと皆さんすごい(もちろん私も!?自分を褒めたい)
- 春期講座が終わって燃え尽きてしまいました。すっかり気が抜けて勉強時間も減っていまいました。せっかく習慣になったのになぁ。大分気を張っていたと気づいたのでできる範囲で自習しつつ休みます。
- 実は秋期も申し込んでしまいました!お金も振込済み。9月から頑張ります!
*1:WeChatのミニプログラム アンケート調査を行うもの。自分でアンケートを作成して配布もできる。統計機能もあり。